[機器説明] ICP発光分光分析装置
 

サーモジャーレルアッシュ社製 IRIS-AP型
  ===== 現在、調整中のため使用できません =====
[解 説]
  6000~9000Kのアルゴンプラズマに導入された原子による発光スペクトルに基づいて定性・定量分析を行う。試料溶液をプラズマ中に噴霧して得られる発光スペクトルから、原子に固有の発光波長とその強度を測定することで、溶液中に含まれる多くの元素(H,N,F,Cl,Brを除く)の種類と濃度を決定できる。
[IRIS-APの特徴]
 
  • CID検出器により、175nm-900nmにある全元素の全波長の発光を同時に測定できる。
  • バックグラウンドをリアルタイムで補正が可能。
  • 2次元に配列されたスペクトルパターンが得られ、マッピングによって定性分析ができる。
  • 同一元素の多波長解析が可能。
[測定における注意事項(依頼分析)]
 
  • この装置はppmオーダーの分析に適しており、ppbオーダーなど高い精度が要求される分析には向かない。
  • 機器分析室では流し台が利用できないので、試料の希釈は持ち込む前に済ませておくこと。
  • 試料は 0.45 ミクロンのフィルターにて予めろ過すること。 試料に懸濁物が含まれるとネブライザーが閉塞することがある。その場合は利用者の負担により交換とする。
  • 分析により生じる廃液は利用者が引き取って処理すること。
  • 定量測定には標準試料が必要で、濃度ごとに最低50mL用意する。
  • 定性分析には最低50mLの試料を用意する。
[ユーザー測定の場合の注意事項]
 
  • 測定中のデータの保存には所定のフォルダを使用すること。このフォルダは適宜クリーンアップするので、データは各自でFDに保存して持ち帰ること。
  • 湿度の高い条件での運転により、致命的トラブルを生ずることがあるので、エアコンの停止時の使用はしないこと。
  • 分析廃液を各自で用意して持ち帰ること。



管理責任者:化学・生物工学専攻  准 教 授  二井 晋  内線 3390
管理担当者:化学・生物工学専攻  准 教 授  二井 晋  内線 3390
担 当 者:技術センター  技術職員  永田陽子  内線 4555



利用手続

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